―――夢を見た。
あたしとお兄ちゃんが…、
ああ、小4くらいのときだ。
あたしたちはすごく仲がよくて、
どこに行くにも、いつも一緒だった。
[カズ]
……え?
小さい頃の、あたしがいった。
……カ、ズ?
あたし、小さいとき、お兄ちゃんをカズって呼んでたの…?
[なに?茅音]
お兄ちゃんは変わらず茅音って呼んでるんだ。
でも、なんであたしはお兄ちゃんをカズって呼んでたのかな…?
普通、歳が上がるにつれて、お兄ちゃんとは、呼ばなくなるんじゃないの…?
あたしは疑問に思いながらも、
起きることはなく、
夢は続いた。

