「ああ、違うよ」
「じゃあなんなんですか?」
なんだか気になってきたよっ
「あのさ、茅音ちゃんと和音って、小5のときなんかあったの?」
………え?
「それは…どういう…こと?」
「いや、偶然かもしれないけど、小5になった途端に茅音ちゃんと和音が2人で写ってな「駿。」
最後まで言い切る前にお兄ちゃんが止めた。
いや、ここまで言っちゃったら、
とめなくても同じだと思うけど。
でも、あの様子からして、お兄ちゃんは何か知ってるのかも…。
どうしてあたしは知らないの…?
小5のとき、何があったの…?
すると、思い出そうとする度、
頭痛が走った。
「……っ」
頭、いたい……っ
あたしはそのまま倒れてしまった。
意識を失うとき、見えたのは心配そうな顔してあたしを支える、
お兄ちゃんの姿だった。

