「はい、これが幼稚園生の時、こっちが小学生の時、んで、これが中学生のとき。
中学のときは一番少ないけどねっ」
「へー」
そういってテーブルの上にバサッと置いてあったアルバムの一つを駿君が手にとった。
お兄ちゃんも、こっちにきて、懐かしそうに見ている。
茅音も中学生のお兄ちゃんを必死に探していた。
「あれ?」
急に黙ってアルバムを見ていた駿君が声を出した。
「どうしたの?」
駿君はしかめっ面でアルバムとにらめっこしていた。
すると、まきえが見ていたアルバムを『ちょっと貸して』と言って
小学生のときのアルバムと
中学生のときのアルバムを
交互に見ている。
「?なんかあったんですか?
まさか心霊写真とか…?」
それはヤバイよ。
お祓いとか…?
してもらわないと……。

