握りこぶしをつくり、 大きく頷いた。 「…? あ、茅音ちゃん家着いたよっ」 「えっ!?」 慌てて顔を上げると、 見慣れた我が家。 うん、落ち着く。 「んじゃ、お邪魔しまーす!」 「え、ちょ、ちょっとぉ!!」 浸っていたのに、なぜは周りには誰もいないし。 今まさに、駿君が家に入ろうとしてる。 もう…っ お兄ちゃんも注意してよね!? どうなっても、 あたしのせいじゃないもんっ! だけど後から後悔した。 やっぱり、この2人といると、 ろくなことがない。