「とーにーかーく!」
あたしは席を立ち、財布を片手に持った。
「あたしとお兄ちゃんは普通に何にもないしっ!!
……売店、いかない?」
「………ったく」
まきえは呆れたように言いながら笑ってて、
なんだかんだ言いながら、ついてきてくれる。
面倒見がいいというか、
お人好しというか、
そんな性格。
あたしもまきえに負けないくらいお人好しだ
って、よく言われるんだけど。
「ねぇねぇ、アイス食べたいなあ〜」
「茅音って、ほんとにアイス好きだよね…。」
「うん!冬だって食べるよ!」
「お腹壊すって…。」
そんな会話をしているうちに売店にもう着いていた。
だけど何故か一部に群がってる気がする。
………特に女子が。

