―――夜。 タンスから母子手帳を探す。 ………でも、あたしのがないんだ。 お兄ちゃんのしかない。 やっぱりあたしはこの家族の子じゃないのかな……? そんなとき──── ─パサッ なにかが落ちた。 それは、母子手帳で…──。 ドキドキ、音が聞こえるくらい心臓がうるさく鳴って、気が散る。 震える手が、ゆっくり手帳にふれた。