「お兄ちゃんっ!!」


「んぁ?」




大声をあげたあたしに、寝ぼけたような声を出したのは、あたしのお兄ちゃんだ。




「あたしのアイス食べたでしょ!!」


「知らね」




な、ななな、




「ソーダのだよ!」


「あ、そういえば…」




むっかーっ!!

あたしのアイスゥー…。




「もうっ!お兄ちゃんの馬鹿!」



そう叫んでリビングの扉を思い切りしめた。

お母さんもお父さんも呆れて、
『またか』
なんて言ってるしっ!