少女は今日も空を見つめる。


カラカラにかわいた青い空を。


前から数えて4番目の席。一番窓際。ここは


木前河高等学校1年4組の教室である。




「ねぇねぇ。あの子いつも1人じゃない?」

「話しかけてみる?」

「でも話しかけずらいし…。」


クラスの女子はそんなことを話している

が、実際に話しかける者は出ず。

少女はいつも1人で空を見つめる。