『あのさー。昌と真田が何考えてるか俺には知らないけど、不安がってたのは確かだよ』
これ以上ここに居ると、変な目で見られそうだから俺は、今日あったことを話す事にした。
俺は、一刻も速く帰りたいんだ。
最近、二人でいる時間が少なくなった事。
昼休みも放課後ものばらを優先する事。
それでのばらに嫉妬してる事。
余裕のない男だと、束縛してる男だと思われたくないから何も言えない事。
ついでに、その話を若干盛って話せば、何だ!やっぱり愛されてるじゃん!とのばらが必要以上に煽るもんだから川谷さんと柳さんは茹で蛸のように赤面した。
「あたし、昌くんがそんな風に思ってたなんて知らなかった」
「あたしも。優也はどんな事もいいよなんて言うから、気にしてないんだと思ってた」
ぽつりと川谷さんと柳さんは呟く。
その顔は、恥ずかしそうに、でも嬉しそうな表情だった。
『男ってさ、彼女には格好つけたいもんだから』



