のばらさん。俺、のばらはアホで馬鹿だとさっきは思ったけどごめん。前言撤回。
俺も忘れちゃったよ。
「でも、波留。部屋にエロ本はあったよね!巨乳のやつ!」
『…は?』
何?なに?何言った、のばらさん。
「やっぱり健全な男子高校生は持ってるものよね?ってことは、そーゆー事に興味があるって事じゃん。なんで、一ヶ月経ってもキスもしてこないの?はい、松岡くん!」
えー!南さん。なにその投げやりな感じ。
しかもあのエロ本、俺のじゃないし。
『…あれは、昌のやつ………あっ』
また口が滑った。やってしまった。
「へぇー。長谷川くんの。なら、なおさらじゃない!」
「……あたしに魅力がないのかなぁ」
ほらー。南さんが余計な事言うから、川谷さんこれ見よがしに落ち込んだよ。
あー、違う。余計な事を言ったのはのばらか。
それも違うか。俺だな。俺。
『いや、でも大事すぎて手が出せないって事もあるから』
そうだ。そうだ。これだ、これ!
何とも薄っぺらい言葉を言ったな俺。
「えっ、でも波留。好きだからこそ触れたいって前に言ってたじゃん。何あんた、あたしの事けなしてんの?」
『そんなん、人それぞれだろうが』
のばらさん。まじ勘弁して。
喧嘩売る相手、間違ってんだろうが。
変なとこばかり、覚えてんじゃねーよ。
やかましい。



