「あー、そっかぁ。昌と真田くん心配してんじゃない?」
『うん。そんな感じ』
まさか、超がつくほどの鈍感娘ののばらさんに助け船を出されるとは、思わなかった。
何、この娘。
もしかして自分以外には敏感なの?
「ほらー。二人とも!やっぱり心配してるんだよ!」
ほらほら。愛されてるよー。
と、なんとも親父くさい雰囲気を出しながら川谷さんと柳さんに言うのばら。
「でも…」
「だったら、ねぇ?」
二人は顔を合わせながら、何やら言いたそうに呟く。
『何?どうなってんの?』
小声で隣にいるのばらに耳打ちする。
「えー?うーん。言ってもいいかな……あのね、昌も真田くんも付き合って一ヶ月も経つのにキスの一つもしてこないんだって」
ごにょごにょと話すのばらの言葉に耳を疑った。



