俺の彼女に浮気は無理



「今?えーとねぇー。駅近くのファミレス」



のばらにしては珍しい。
ファミレスなんて、賑やかであらゆる匂いの混じるあの空間は苦手なはずなのに。



『ちょっと、聞きたい事があるんだけど』



電話が繋がっているなら、何もそこに行って直接聞くこともないだろうと思って電話で済ませる事にした。



「手短にお願い。じゃなければ、ちょっと来てよ」


手短にねぇ?
この話は手短に終わるのだろうか。



『のばら、最近なに企んでんの?』


「はっ?」


『いや、だから昼休みとか放課後とか……』


「あー、それねぇ。ちょっと波留こっち来てよ」



のばらは、言うだけ言って電話を切ってしまった。

って事は、手短な話ではないという事なのだろうか。
何かめんどうだな。


とにもかくにも、行かない事には何も解決しないので、行ってみよう。


母さんに、遅くなるとラインを送りファミレスに向かう。

なんとも足取りが重いこと重いこと。



これは多分、部活のしすぎとかじゃなく何となく嫌な感じがして足が進まないのだと思う。


やっぱり明日にしとけばよかった。