「中澤さん!ごめんなさい!波留とあたしせいで変な事になっちゃって…本当にごめんなさい!」
教室でぽつんとしていた中澤さんに、中庭で弁当を食べていたであろうのばらが息を切らして謝罪をした。
多分、南さんあたりに中澤さんの事を聞いたに違いない。
流石にのばらだけに謝らせるのは気が引ける。
少なからず、こうなってしまったのは俺のせいでもあるし。
昌への責任転嫁を諦め、俺も中澤さんのもとに歩み寄る。
『悪い、中澤さん。俺からも謝る。こうなったのは、俺達のせいだ。ごめん』
「…別に。言われ慣れてるし。あたしとしては、風紀委員にならないで済んだし」
当の本人は、さも気にしていない様子だけど、のばらさんは今にも泣きそうになってる。
「やめてよね。そうやって人の心配するフリしていい人ぶるの」
「あたし、そんなんじゃ!」
周りから何て言われようと、中澤さんはやっぱり中澤さんで。
『…行こう、のばら』
俺は、そっとのばらの手を引いた。
俺はきっと心が狭い人間だ。
のばらにあれ以上傷付いて欲しくない。
中澤さんが俺達のせいで何て言われようとも、俺はのばらを優先するそんな奴だ。
のばらは気に食わないかも知れないけど、もう中澤さんへの罪悪感なんてものはない。



