『昌、部長に遅れるって言っといて』
『了解!』
憎い、憎たらしい。
本来なら、お前も一緒に来い!と言いたい所だが、こいつがいた所で何が出来るわけではないので、言わないことにした。
弦が切れて顔に当たればいいのに。
さて、問題はここからだ。
あの暴走女たちは、どこに行ったのか?
「のばらに、電話しても出ないんだよねー。どこに行ったんだろう」
教室を出て当てもなく廊下を徘徊する。
『ああ、のばらスマホ持ち歩かないから』
「なにそれ、スマホの意味ある?」
ついでに言うと、よく電池切れで繋がらない時も多々ある。
まったく意味を成さないのばらの電子機器。
スマホが可哀想だ。
だったら、逆に中澤さんと連絡をとった方が速いと思ったが、俺が連絡先を知っているはずもなく、ましてや南さんも知っているとは思わない。
こういう時に、のばらの馬鹿みたいにでかい声が役に立つはずなのだが、残念な事にそれも聞こえない。
つくづく、学級委員揃って役に立たない。



