「ちょっと、中澤さん!?」
南さんの声が、騒がしくなっていた教室に響き渡ると凄い勢いで中澤さんが飛び出していった。
なんて事だ。
役に立たない昌を構っていたら、なおのことあっちが大事になっていた。
『えっ?なに?』
『こっちが聞きてーよ』
馬鹿昌め。お前の役立たずさがここまでとは思わなかった。
「何あの態度。ホントあり得ない」
「泣けばいいと思ってんだよ。あの女」
「いい加減にして欲しいよね。ああやって、1年の時も逃げたんだよ」
中澤さんもそうだけど、他の女子も女子で不満を爆発させていた。
大事件の勃発だ。
なんとか納めろよ。役立たず学級委員様よ。
『のばら、どうした?』
昌同様、涙目になりながら教卓あたりを右往左往しているのばらを捕まえて事情わ聞く。
こういう時には、担任がどうにかするのだが、池ちゃんは一番後で椅子に座りながら窓の外をじっと眺めている。
どうやら、知らぬ存ぜぬを貫き通すつもりだ。
「はは、ははは、波留!どどど、どうしよう」
『とりあえず、落ち着け。顔が見苦しいから』
「見苦しい!?失礼な!あたしに謝れ」
『馬鹿か、今はそんなんどうでもいい。何がどうしたら、ああなった』
百面相のばらさんに事情を聞けば、これまた奇想天外すぎて、聞く事を諦めようとまだ思った。



