あいつは、何やらかしてんだよ。
相手は、変な奴とは言えど女は女だぞ。
俺とか昌じゃないんだ。
手をあげたのか?
いや、それは流石にないな。のばらもそこは心得ていると思う。
なら、罵声を浴びせた?
いや、それなら俺が気付くか。
なら、なんだ?
『お、おい。波留。』
『あ?あぁ、昌。あれどうした?』
さっきまで、教卓あたりを右往左往していたヘタレ昌くんが、逃げてきたようだ。
『いやー、参ったよ、俺。急に泣き出すんだもん。中澤さん』
『のばらが泣かせたのか?』
『違う、違う。南さんだよ。いや、それも違うかも』
腕組みをしながら、考える昌は何とも役に立たない。
なんなんだよ、それは。



