暫くあって、ようやくのばらはコロッケを食した。
しかも、のばらはコロッケを一つではなく二つ手にしていたのだ。
なんつー、食い意地だ。
「で?波留、どうしたの?」
『ストーカーはどうなった?』
「あぁ、うん。まぁ、大丈夫」
…なんとも歯切れの悪い。
それは、大丈夫なのか?
顔がっていうか、目がすげぇ泳いでますけど。
『爆走してたって?』
「爆走っていうか、ただ走ってた」
『…へぇ?』
「だって、クソ野郎が逃げやがったから」
そりゃあ、もう相手ものばらが相手じゃ逃げたくもなるだろう。
それはまた酷い顔を晒してしまったに違いない。
「でも、もうストーカーはしないよ!」
なんて、可愛い笑顔で言うものだから、今回は穏便に事がすんだのだと思う。



