「あっ、登さん。ソース?」
のばらは、俺の目の前にあったソースに手をかけ父さんに向ける。
父さんは、満足そうにソースを受け取った。
何故、分かる?
息子である俺が分からないのに、のばらには分かるって。
単に俺が鈍いだけか。
『のばらちゃん、すげぇ。よく父さんの言いたい事、分かったねぇ』
「えっ?だって、コロッケにはソースだもんね?」
『えー。醤油でしょ?』
良かった。俺が鈍いんじゃない。
それにしたって、醤油って。
冬留の味覚が一般的じゃないことは、わかった。
父さんも若干引きぎみだ。
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