そこらへんにあった椅子を引っ張ってきて空いてるスペースに座る。
誕生日席ってやつだ。
「ジャージ返しに来たら、凪ちゃんが夕飯食べてってって。ご馳走になってる」
『ああ、そう』
このまま、聞きたい事は山ほどあるが変に家族に心配させるのもなんだから、黙っておこう。
あぁ、父さん。
いつもながら、何も話さない。
話さないというか、話せない。
何てったって、筋金入りのシャイなんだ。
でも、その目が何かを言いたがってる。
ごめん。父さん。
俺、母さんじゃないから父さんが何を言いたいのか分からないんだ。
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