『くれぐれも、相手に危害を加えないように』
ただ、それだけを願う。
「相手は、男だよ!襲いかかってきたらどうすんの!」
何のばらさん。
自分がか弱い乙女だと思っているのだろうか?
乙女なら、まずそんなブサイクな顔を彼氏には見せない。
のばらは、あまりにも力むものだから顔までも変形してしまっている。
『その顔を見せれば、そいつも逃げる』
もしかしたら、トラウマになるかも。
顔面核兵器。
のばらさん、最強です。
「美智子ちゃん!彼女に優しくない彼氏って終わってると思わない?」
「あら、微笑ましい事じゃない。青春ねぇ」
会話が筒抜けだったようで、美智子ちゃんは上品に笑っていた。
そりゃ、カーテン1枚じゃ聞こえてないわけないか。
「でも、怪我だけはしないでよ?」
「大丈夫!ちょっと話つけてくるだけだから!」
飛びっきりの笑顔を向けると、美智子ちゃんにお礼を言って教室に戻った。
その笑顔、俺にも向けてはみてもくれませんかね。



