『わかった、わかった。松岡、早く連れてってやれ』
ひらひらと手のひらを返すと、担任は教室に入っていった。
どうも池田先生はやる気がないようで、締まりのない声が教室から聞こえ始める。
それはそうと、
『行くぞ』
「あ、うん」
どのクラスもホームルームが始まっていて、廊下には、二人の足音だけが響いていた。
「あら?どうしたの?」
保健室に入ると、保健医のおばちゃんが驚き顔を見せた。
そりゃ、驚きますよね
朝っぱらからずぶ濡れ女が来たら。
本当か嘘かは知らないけど、華麗なる救出劇をしたと言えばおばちゃんは、タオルとドライヤーを貸してくれた。
「美智子ちゃん…ブラとパンツも濡れたよ」
美智子ちゃんとは、保健医のおばちゃんの名前である。



