徐々にいつもののばらに戻り始めて、事故に遭う前と変わらずな日々を過ごし学年が上がった春。
俺はのばらに告白をした。
その年の夏。
のばらの両親の命日の月。
いつもののばらに戻りつつあったものの、簡単に割り切れるものでもなく、のばらは取り乱してしてしまった。
事故遭った時の記憶のフラッシュバック。
自分は、もう独りだという孤独感。
恐怖と不安にのばらは押し潰されそうになっていた。
ああ、ダメだ。
のばらが壊れてしまう。
俺はとにかく必死だった。
朝は、のばらが起きる頃に電話して独りではない事を、俺がいるって事を言い聞かせる。
学校では、南さんも昌もずっと一緒にいた。
学校にいる時は、のばらも気が紛れるようで、笑顔が絶えないでいる。
放課後は、俺の部活を見学させて一緒に帰る。
のばらの家で飯を食べる事もあったし、うちで食べる事もあった。
寝るまでの時間は、メールをしたり電話をしたり。
とにかく、のばらをなるべく1人にはさせなかった。
深夜にうなされて、起きてしまった時も不安になった時はいつでも電話をしてこいと、俺は何度も何度ものばらに言い聞かせた。
それを毎日毎日繰り返していく。
命日の月の1ヶ月間。
その月が過ぎれば、のばらもいつも通りになる。
そんな事は、俺が一番分かってて理解してるつもりだった。
俺が望んでやっていた事だった。



