翌日、のばらは昌に謝罪をして川谷の欲しい物をリサーチして教えてあげたみたいだ。
『いやー、昨日ののばらちゃん節には驚いたけど、結果オーライ!のばらちゃん様々だわ!』
『何…のばら節って?』
『えっ?自分が自分の物だと思ったら、自分の物になる事!』
つまりは、自分勝手な奴って事だろそれ。
『のばらは、自己中女じゃない。沈めるよ?』
『へっ?あ、そういう事じゃなくて!すみません、いい間違えました!』
深々と頭を下げる昌を横目に、のばらに視線を向ける。
相変わらず、今日も可愛いな。
昨日の出来事を周りから見たら、多分そういう事なんだと思うけど昌に言われたから面白くなかったっていうのは秘密にしておく。
けど、のばらはそんな女じゃない。
ただちょっと、いい性格をしているだけだ。
もちろん、ある意味でだけど。
きっと、のばらの前世は天の邪鬼あたりだろう。