「あっ、松岡くん。お疲れ。ねぇ、のばらちゃんと連絡つかないんだけど、何かあったの?」
昌と話ながら校門あたりまで来ると、後ろからまた呼び止められた。
な?みんな、波留に聞くだろ?
こっそり、昌が俺に言う。
まじかよ。
『あー、俺にも分からない』
「えっ?そうなの?松岡くんでも分からないなんて事あるんだ」
何もそんな驚いた顔をしなくても、いいんじゃないだろうか。
『……まぁ』
「そっか。呼び止めちゃって、ごめんね。ばいばい」
俺って周りからどんな人だと思われてるわけ?
『のばらちゃん案内所、オペレーター松岡波留じゃね?』
『……俺、何か言ってた?』
『顔に出てた』
時々、こいつの異様なまでの観察眼には驚く事がある。
そんな事が出来るなら、もっと空気を読んで欲しい時があるが、この鋭い程の観察眼は本当に時々なだけあって、昌も無意識な事がたまに傷である。



