「あー!ねぇ松岡くん!のばら見なかった?」
翌日の昼休み。
どうやら、またのばらは姿を眩ませたらしい。
本人はその気はないと思うけど。
『多分、昼飯でも買いに行った。すぐ戻ってくると思う』
昨日の冷蔵庫を見ると、弁当を作るなんてしないだろうし。
「あー、そうなの?のばら急にいなくなるから困る!」
南さん、それを俺に言っても困るよ。
俺、何も解決出来ないし。
『…ロープでも付けとけば?』
「…なるほど。それもいいかも」
嘘です。すみません。嘘つきました。
冗談なので、真顔で言わないであげて下さい。
「松岡くん!もしかして、のばらちゃんもう帰った?」
その日の放課後。
『ああ、うん。帰ったよ』
また、のばらを探してる女子に呼び止められた。
「あー、そっかぁ。ありがとう」
のばらさん、大変です。
あなたがあまりにも早く帰りすぎるから、みんな困ってますけど。
『…今日も再放送のドラマ?』
『いや、今日はアニメ』
昌を引き連れて部室に向かう途中に、また1人のばらを探してる女子に出会した。
のばらさん、ちょっと放課後は友達と雑談でもしてみたらどうだろう。



