『…じゃあ、俺そろそろ帰るわ』
しばらくして、のばらさんがゲームに熱中しだした頃。
まだ、俺の存在を認識しているうちに帰ろう。
「うーん…じゃあね。鍵、閉めてって」
テレビ画面から目を離さず、コントローラーをすげぇ勢いで連打。
のばらさん、可愛くねぇ。
彼氏帰りますけど。
あなたの彼氏帰りますよ。
しかし、ここで何を言っても無意味だと俺は知っているので、外に出てドアに鍵をかけるとポストに鍵を落として帰る。
俺、超可哀想。
キスの1つでもしてくればよかった。
でも、あまりにコントローラーを連打しまくるから邪魔するのもあれなんで。
まったく、色気もへったくれもないとはこの事である。



