俺の彼女に浮気は無理



動いたのばらさんに駆け寄る南さんを見届けてから、また課題に取り掛かる。


ちらっと、前の席を見ると昌はまだてるてる坊主を作っていた。



そっとしといてやろう。
声をかけて、面倒事を押し付けられたら、それこそ面倒だ。




残りの時間内に課題を終わらせ、授業終了のチャイムが鳴ると教卓に課題を提出した。


昌が喚いていたのは、言うまでもない。



集めた課題を学級委員ののばらが職員室まで届けに行くみたいで、答えを写そうと教卓にしがみついていた昌をひっぺ返し、白紙であろう昌の課題を奪い取って教室から出て行った。



なんとも凶暴な女である。




『のばらちゃん、つよっ!ってか、力半端ない!めっちゃ、もぎ取られた!』



のばらに負けた昌は、情けない顔で戻ってくると俺の机に項垂れた。



『自業自得だろ』



『…なんなのこのカップル!二人揃って俺に冷たい!』