「現金」
んー。聞く相手を間違えたかも知んない。
そもそも、昌はのばらに頼った事から間違ったと思う。
のばらは、こういう奴だから。
実に正直者だ。
『それは、のばらが欲しいものだろ』
今は、お前の事じゃない。
一般的な女子の事を聞いてるんだ。
「無難に身に付ける物とか?」
眉間にシワを寄せて考え抜いたのばらさん。
今のは、まともな答えだったと思う。
「あっ!定期入れ!」
定期入れ?
「そうだ、そうだ!愛夏、定期入れが壊れたって言ってた!」
何故それを早く言わない。
『まじ?じゃあ、定期入れをプレゼントしよう!ありがとう、のばらちゃん!』
昌は満足そうに定期入れコーナーに歩いて行く。
これで、昌から解放される。
さて、俺たちは帰るか。
今日は、確かのばらが好きなドラマの再放送があった気がする。



