「あっ、のばら!ちょっとこっちきて」
高等学校2年6組。
同クラス一ノ瀬のばら。
絶賛俺の彼女は、友達に呼ばれてのそのそと席を立った。
談笑しているのばらは、誰がどう見ても可愛いと思う。
『おい、波留。今日放課後付き合えよ』
『付き合えってどこに?』
のばらから目を離し、にやけた面を向けてくる昌に視線を合わせる。
長谷川 昌(ハセガワ ショウ)
まぁ、俺の幼なじみだったりする。
『彼女の誕プレ選び』
『知らねぇよ。俺は暇じゃない』
『ひどい!波留は、初カノが出来た俺の失敗出来ないプレゼント選びを無下にするのか!』
何この理不尽感。
何で俺が責められてる?
おかしくね?