葵はオレの洋服を引っ張るから、どうしようもなく困ったのを覚えてる。 「葵…葵もいつかは中学生になるんだし。」 「やだやだ!!ひろとくんとはなれたくないもん!!」 「…離れたりしないよ。」 葵は泣いて腫れた目でオレを見上げて 「…ほんとう?これからもあおいといっしょにいてくれる?」 とオレの洋服を握る力を強めた。