「大翔くん、見て見て♪葵ね図工の時間にねんどで大翔くん作ったんだー!上手でしょー?」 複雑な思いを抱えるオレに今日も無邪気に近寄ってくる葵。 「……下手。」 そんな葵をバッサリと切り捨てる。 葵は口をとがらせていじけてしまった。 本当は粘土でオレのこと作ってくれたのは本気で嬉しい。 でも口下手なオレは年上ぶって葵の前では素直になれない。 自分でもあきれる程、ヘタレ。 高校生にもなって本当情けない。