「葵…頼むからオレのこと嫌いにならないで……」 弱々しい大翔くんの声が葵の耳元で聞こえた。 葵は言葉の意味をよく理解できない。 葵は大翔くんのこときらいになれないのに。 ていうか大好きなのに。 目の前の大翔くんの上げた顔は真っ赤だった。