「大翔く…ん……苦しいよ…」 大翔くんの顔が見えないのが、怖くて大翔くんの服をギュッとにぎった。 「大翔くん……顔見せて?」 「……嫌だ。」 「じゃあ離して?」 「……絶対嫌だ。」 大翔くんの考えてることがわかんない。 何言っても『やだ』『やだ』って葵より子供みたい。 いつもの低くてきれいな声も 今は、かすれて弱々しいよ。