「無理すんなよ、行きたくなきゃ行かなきゃいい」
私の目をじっと見つめて言う翔琉。
その目は初めて会ったときと同じ冷たい目をしていた。
なんでこの人はこんな目をしているの...?
「そんなに見るな」
冷たい目をしていても照れくさそうにしているのは変わらない。
なんなの?翔琉ってば。
「授業行ってくる」
“嫌だから行かない”
なんて我儘言っちゃダメ。
そう思ってくるりと回転してドアの方に行こうとしたら
「おい、ちょっと待て」
翔琉に呼び止められた。
今度は何?
そういえば翔琉、学校は?
「学校は?」
翔琉に何か言われる前にそういった私。
「俺、中卒。一応働いてんの、今は大学並みの学力の勉強してる」
「まだ高校生だよね?しかも、高校行ってないと難しいんじゃ...」
訳が分からない。
そんなに頭いいの?
飛び級ってやつ?
「まぁな。俺、天才だから」
なんて言う翔琉の肩を軽くグーパンチ。
「バーカ」
なんの自慢なの...!
本気で殴って骨折られたりでもしたら困るし。
なのに...
「いってぇ...」
そういってギロっと睨まれる。



