でも、坪谷だけは私を睨んできた。
「てめぇら、コイツに手なんか出してみろ。俺が許さねぇからな」
そんな事言ってくれるなんて思わなかった。
だって、姫だからって“仮”なわけであって
「か、翔琉。もういいよっ...っ」
私は翔琉の服の袖を少し掴んだ。
「いいわけねぇだろ。お前もなんかいえば?」
こ、怖い。
殺気はないけど、いつもよりも言葉が冷たいところが何より怖い。
殺気なんてこれっぽっちも怖くないけど
「ご、ごめん...」
「俺に謝ってどーすんの?てかお前が謝る意味無いから。悪いのこいつらだし」
翔琉がイライラしているのはまるわかり。
「...うん」
私だって好きで苛められてるんじゃない。



