「親からか?」
俺がそういうと愛優はシュンと小さくなってしまう。
「...うん。ごめん、おっきい声出しちゃって」
申し訳なさそうに謝る。
「いや、謝んなよ」
「ありがとう」
そういって辛そうに笑う愛優。
「ん。あ、そうだ、涼介はあんなこと言ってたけど...」
「ん?」
「好きなだけここにいればいい」
きっと愛優は家に帰りたくないんだろう。
さっきの電話からしてろくでもない親だろうな。
さっきで会ったばかりだけど
愛優は心の底から笑ってない。
営業スマイル的な感じだった。
本当は感情豊っぽいしな。