どんなけ強いんだよ。


無理すんなよ、このバカが。



「そうか?そうだといいんだけどな」


そう言ってフッと笑った。


ほんとにアイツは俺のことを信用してくれているのかはわからねぇ。


でも、少なくとも俺は信じたい。



「...うん」





──────~~~♪


いきなりアイツのスマホが鳴った。


誰だ?


アイツがスマホに手をとって画面をみて顔をしかめた。



「...もしもし」



愛優が力なく返事をする。


それから、愛優の表情は暗くなっていくばかり。


何話してんだ?



「こんな時だけ父親ぶらないで。どうせ帰ってきてほしくないんでしょ?もう2度と帰らないわよ!!」


愛優は少し大きめの声でそういった。



父親か?


喧嘩でもしてんのか?