「私も入っていいの...?」
「でも、鬼龍には入れられねぇ。あぶねぇし
けど」
けど?
「お前の居場所はここだ。族には入らなくていい、でも、姫をしてもらう」
姫...?
私が?
「姫?」
「そうだ。鬼龍の姫。」
「や、やだよ!!」
姫なんて私にはできない。
向いてない。
「じゃあ、仮でもなんでもいい。仮の姫でいい。俺に女ができるまで」
翔琉に彼女ができるまで?
その言葉にチクリと胸が痛んだのはなんで?
「仮だったらいい...」
「よく言った。みんなからは俺が伝えとくから」
ツーっと頬に涙が伝う。
こんなに温かい気持ちになったのはいつぶりだろうか?
この人なら信じられるかもしれない。
直感でそう思った。



