【完】最強な彼に愛されて




「そんな...悪いよ」


私がそういうと翔琉は私をそっと抱きしめた。



「お前、居場所がないなら俺らの仲間になれよ」


そういった。


その声は私の心の鎖を溶かしてしまうのではないかと思うほど優しい声だった。


でも、そんな声に私は惑わされない。


信じても裏切られる。


信用が大きければ大きいほど裏切られた時のショックはでかい。



「私、今だけ利用していつか裏切るかもしれないよ?」


どうせ、みんな私を裏切るんだから。


私は嫌われ者だし。


“裏切られるよりも先に裏切れ”ってやつ?


でもね、私は思うんだ。


そんなことしても自分が助かるなんて保証はない。


むしろ、辛い思いをするのは自分。


だったら、そんなことしても無駄なんだ。




「お前は絶対そんなことしない」



翔琉のその言葉になんの根拠があるのかわからない。


でも、それでも嬉しかった...



“誰かに信用されている”


そんなことがこんなにも嬉しいなんて知らなかった。