「ねぇ、翔流。私を置いていかないでっ...
一人にしないでよぉ...っ。うぅ...っ」



その時だった。


翔流の腕がビクッと動いた。



「翔流!?」


翔流の綺麗な瞳がどんどん開いていく...


「愛優...?」


「翔流!!やっと...!!」


「なんで泣いてんの?」



「翔流っ...よかったぁ...っ。うぅ~...
あ、看護婦さん呼ばなきゃね。」



ナースコールを押して


しばらくしてから看護婦さんとお医者さんが駆けつけてくれた。


「もう心配はありません。
あとは回復をするのを待つだけです。
幸い、後遺症もありませんし、本当によかったです。

彼女さんのおかげですよ」



そういうとお医者さんたちは出ていった。



「ありがとうな、愛優」


そういって久しぶりに感じた


翔流の温もりに愛しさを感じた。