そして連れてこられたのは

診察室の一部屋。


お医者さんの前に座らされた。


「今から言う事をちゃんと聞いてくださいね」


「はい」


きっと、翔流なら大丈夫だよね?


「手術は成功しましたが、
意識が戻るかどうかはわかりません。
今も生死をさまよってるということです。
いつ、どうなるかわからないので
万が一の事も覚悟はしておいてください。」


ツッーと頬に冷たい涙が伝う。


翔流...あなたなら大丈夫だって

どこか信じていたから、

まだ、死んでもないのにダメだよね

こんなこと思っちゃ...


でも、私はっ...!!

翔流がいなきゃ何も手につかないんだよ。


「そんなっ...」


「もって一週間ということもあります」


一週間?

余命宣告?

翔流は...死んじゃうの?

あの優しい笑顔をもう見られないの?