「翔琉、もういいよ。みんなの言ってることは全部正しいもん」 そういって笑う。 おかしいな、なんか目尻が熱い。 《あんたなんかいらない》 幼い頃の忌まわしい記憶が私の頭の中に蘇ってくる。 やめてよ...思い出したくもない 「家に帰ってあの男がいたらどうすんだよ」 その言葉を聞いてさっきのことを思い出した。 思い出すだけで体がゾクッとする。 「どうするんだろうね」 自分でも何言ってるかわかんない。 「あの男なら俺知ってるよ。いろんな女の子引っ掛け回してるらしい」 來輝さんがそういった。