「入れ」

部屋から落ち着いているような低い声が聞こえた。



そう言われて、部屋に入った。


そこにいたのは、ダンディーな感じの

スーツを着た人が椅子に座っていた。


この顔とこの声...なんか聞いたことある。



「翔流...よく来たな」


「失礼します」


そういって翔流は深々と頭を下げた。

私も慌てて頭を下げる。


「そこに座れ...彼女も」


私たちはソファーに座った。


「翔流、今回はやってくれたな」


ソファーに座るなり

山原さんがそういった。