「お前か。こっちだ。その女は?」


ギロっと私の方を見てきて

寒気がした。


大丈夫かな...私。


今更ながら心配になってきた。


「コイツは俺の女です」


“俺の女”


そう言われただけで高鳴る胸。


こんなときに私ってば...



「そうか、ついてこい」


そういって案内されて

着いた部屋の前。


ドキドキと緊張がはしる。


大丈夫...翔流がいるから。

そう自分に言い聞かせる。