きっと、
──────私に光なんてなかっただろう
本当に翔流には助けられてる。
「そうか...
昔から強がりな娘だが、私にとっては一人の可愛い娘なんだ。
だから...大切にしてやってほしい」
お父さんは目にうっすらと涙を浮かべいた。
そんな姿に私が長年求めていた
“父親の愛”を感じた。
「当たり前です」
何の迷いもなくそう答えた翔流
その姿にまた胸が高鳴った。
「あぁ、よろしく頼むよ。
では...私はここで失礼するよ。
また、連絡するよ」
そういってお父さんは私たちの分の
コーヒーも払ってくれて、
ニコニコしながら去っていった。