「翔琉さん...?みんな見てますから。離してください」
恥ずかしさで顔が熱い。
みんなからの視線を感じる。
「...翔琉」
「え?」
小さい声でいうから聞き取れないよ。
「翔琉って呼べよ」
え、そこ!?
「わ、わかったから離してください」
「それとタメでいい」
名前とかタメとかそんなことより今はとにかく離れたい。
心臓が持たない。
翔琉さ...翔琉はやっと私から離れた。
「早く呼べよ」
なんなのよ!コイツ!!
離れたと思ったら...命令すんな!この野郎!!
「か、翔琉。これでいいでしょ!?もう帰るから」
「だから、待てって」
また腕をつかまれる。
文句を言ってやろうと振り向いた時に私はびっくりした。
だって、翔琉が私の方を悲しげな瞳で見つめているから。



