「そうか、本城くんになら愛優を任せられるよ
きっと、本城くんは愛優を救ってくれた人だろうからね...
これからもよろしく頼むよ」
翔流には本当に助けられてるよ...
「ありがとうございます。
でも、救われたのは俺の方です」
え......
突然の翔流の言葉に
私は驚くしかなかった。
「翔流...?」
「俺、こんな世の中正直どうでも良かったんです。
だから、死ぬことなんか辛くなかった
でも、愛優と出会って全て変わりました。
闇の中にいた俺を愛優は救ってくれたんです。」
翔流...
そんなの私もそうだよ
きっと、あの日翔流と出会ってなかったら
今も私はお父さんと会えずに
あの家で苦しんでた。
いじめられても我慢してた。
泣く場所も無ければ
心を許す場所もなかった。



