【完】最強な彼に愛されて




「ふざけないでよ!!今更なに!?

私たちのこと捨てといて!!
私がどんな思いしたかわかってるの!?」



死ぬほど憎いはずなのに...

こんな言葉とは裏腹に


“会えてよかった”


そう思ってしまっていた。


「謝って許されること
じゃないことぐらいわかってる。

それでも、愛優に会いたかった。

愛優にとっては僕は
死ぬほど憎い相手かもしれない。
でも、僕にとっては大切な娘なんだ」


お父さんのストレートな言葉に


胸が熱くなった。


そうだ。

昔からこの人は

私をちゃんと愛してくれていた。



いつも優しい笑顔を向けてくれた。


お母さんにどんなに怒られても


お父さんが優しく頭を撫でてくれた。