「と、その隣は...もしや彼氏さん?」



「はい、そうです。彼氏です」


翔流は“彼氏”の部分を強調して言った。


なに、敵視してるの...



「そうか...」


おじさんは少し切なそうに微笑んだ。


この顔...小さい頃に見たことがあるような。



「あの...あなたは誰なんですか?」


私がそう聞くと


おじさんは


「ここじゃなんだから

あのカフェにでも入ろう」


中々教えてくれない