「色々あって渡すの遅くなったけど

なんでって理由なんかいる?」


淡々と話す翔流についていくのが必死な私


理由...いるよ?

だって、期待しちゃうんだもん。


コクリと頷いた。


「じゃあ、1回だけしか言わねぇからよく聞けよ?」


また、コクリと頷く


「俺さ、愛優がいなくなったって聞いた時

マジで怖かった。
俺のそばからいなくなるんじゃないかって
もうそんなのは嫌だと思った。
その時確信したんだ...」


「なにを?」


少しだけ期待してもいいですか?


君からの” 好き ”を...


「愛優、好きだ。

俺と付き合ってください
ってか、一緒に居てほしい」


あぁ...これは夢なんじゃないかって


翔流のことが好きで好きで仕方ないから

夢を見てるんじゃないかって



「おい、聞いてんの?返事は?」



「ひゃひゃ!!」


翔流が頬をつねってきた。